こんにちは。
ばどチャンです。
現役時代にマレーシアでリー・チョンウェイ(Lee Chong Wei)選手と練習させて頂いたことがあります。
バドミントンをしている方のほとんどが知っているバドミントン界のスーパーレジェンドです。
リー・チョンウェイ選手がどういった練習をしていたのか気になる方もいらっしゃると思いますので、当時一緒に参加させてもらったメニューを紹介していきます。
是非参考にしてみてください。
練習スケジュール
時間 | メニュー |
7:00 - 10:00 | ストローク |
10:00 - 14:00 | 休憩 |
14:00 - 17:00 | ゲーム、ノック |
マレーシアは日中の気温が高くなるので昼間の時間帯を避けた日程での練習でした。
日本ではこういったスケジュールでの練習は少ないので驚きですよね。
練習メニュー
ではお待ちかねの練習メニューです。
AM練習(7:00~10:00)
7:00-7:10 ウォーミングアップ
時間:10分
ランニング等せず、いきなり半面フリーで体を動かしていました。
温暖な気候なのである程度体があたたまっているのでしょう。
7:15-7:30 ストローク3種
■2対1 アタックレシーブ(1がレシーブ)
時間:45分
※ここからの練習全てがリーチョンウェイ選手が【1】です。
2がトップアンドバック(前後)になり1へ攻撃の球を打ちます。
2は主にカット、スマッシュを中心に攻撃し、たまにクリアーもおりまぜます。
■2対1 アタックレシーブ(1がアタック)
時間:45分
1が攻撃の逆パターンです。
この時、2はサイドバイサイド(左右)です。
■2対1 フリー
時間:45分
2がサイドバイサイド(左右)になりフリー。
計 2時間15分
午前中の練習終了です。
私もリーチョンウェイ選手にアタックさせて貰いましたが、まず決まりません。
恐らくネットイン以外のノータッチは一本も取れなかったと思います。
2対1の2でも一瞬たりとも気が抜けない、質の高い球ばかり返ってきていました。
PM練習(14:00-17:00)
14:00-14:10 ウォーミングアップ
午前中と同じく半面フリーで体を動かしていました。
14:15-15:30 ゲーム
21点︎×4セット
休憩なしで4セットのゲーム練習です。
うち1セットは私もゲームさせて貰いました。(ぼこぼこです。。。)
15:40-16:40 ノック
スマッシュ→ネット(クロス)
スマッシュ→プッシュ(ストレート)
スマッシュ→プッシュ(クロス)
この4種をひたすらやっていました。
17時までの残り時間はネット前のヘアピン練習を楽しみながらこなしていました。
私が感じたこと
日本のトップもそうですが、特段変わった練習メニューはしていませんでした。
地道なメニューを繰り返し、数をこなして基礎を徹底させています。
『意識しなければ出来ない』ではなく、緊張していても、寝起きの状態でも、どんな状況でも同じプレーができる基礎が体に染み込んでいます。
・特段変わった練習メニューはしていないが、基礎を徹底した練習量を積み上げている。
ただストローク練習に関しては物凄く時間が長い。
なかなか1人の時間をとることは難しいですが、コート内の体力をつける意味でも長い時間のストローク練習は有効であると考えます。
是非参考にしてみてください。
余談ですが、練習後、リーチョンウェイ選手にアドバイスを聞きに行ったところ、『for you』とユニホームをいただきました。
人間的にも謙虚で、プレー面だけでなく本当に尊敬できる選手でした。
今回の記事ではリー・チョンウェイ選手の練習内容について触れましたが、練習に対する意識の高さやどんな目的を持って練習をしているかが重要かと思います。
希望があればリー・チョンウェイ選手と練習して感じたことについても触れてみようと思います。